就職 教職
小論文指導について。 高校教員が小論文指導で悩むのは、高校の教員としての能力が足りないのに、教員になってしまったことが原因である、と誰かが言った。たぶんそうだろう。 しかしそれでは、話が進まない。第一、真顔で能力を問うならば、高校及び高等教…
当ブログを、時々覗いている人は、もうお気づきのことと推察するけれども、既出の文章を削除して、リライトの上、出すこともある。多く出すより、少ないほうがいいのである。 さて、本日は、以下の話題である。 進学を考える親子が、一度は悩む問題がある。…
某氏いわくことには。 人は常に批判にさらされていなければ、だめになる存在である。権力は必ず腐敗するというが、自分に酔ってやがて腐るのは、何も政治家や独裁者ばかりではない。並の教員も、並以上または以下の教員も、第三者からの厳しいチェックが入ら…
働き方改革だそうである。メンタルヘルスケアだそうである。教員は、体力気力とも、無理を続ける人が多い。ふとしたはずみで、精神を病む。疲れが残る、気持ちが落ち込む、などというが、そんな生易しいものではない。死にかかるほどの疲労で、起き上がるこ…
以前のお話。 ーーー 以下は、某企業の知人から聞いた話である。 そこそこ名の知れた大学を出れば、まあまあの就職先が見つかるなんてことは、昔はどうだか知らないが、今はない。エクセルやワードの検定1級所持は当然で、パソコンでゲームばかりやっていた…
某人いわく。 教員は授業で、子供たちに、何かを学んだという実感を持たせることが、仕事である。しかし、できていない。教える内容への知識や指導技術に、自信を持っている教員は少ない。故に、徹底して教えることが、できていない。 よい教材が少ない。よ…
能天気な大学教育を考えると頭が痛い。 大学は制度上では、「大」学、というくらいだから、学校教育の「まとめ」「上がり」「おあいそ」である。それがお粗末至極だから、金を払う気になれない。食ったものを吐き出したいくらいである。 小中学校は、習うこ…
コロナ騒動の以前のお話。 ーーーー 所用で安芸の宮島に行った時のこと。朱塗りの鳥居が海にぽっかり浮かんだ景色を漫然と眺めていると、後ろのほうが騒がしい。それもそのはずである。 一般観光客のみならず、高校生中学生小学生の修学旅行だの遠足だので、…
コロナごっこは、まだ続いているらしい。マスコミでは、コロナウイルスの話題が途切れることを恐れて、連続して毎日騒いでいる。仕事もせずに、コロナ話題だけで食えるとは嬉しい稼業である。 マスクは、今やファッションと化した。マスク業者の売り上げを想…
知人来りて、嘆いて曰く。 新型コロナウイルス感染とやらの「迷妄」が、一世を風靡した。今もまだ残滓がある。いつまで騒ぐ気なんだろう。検察庁法改正可決までの間だろうか。それとも、政府筋に都合のいい時まで、だらだらと宣伝する気だろうか。 武漢ウイ…
某教員曰く、小学校高学年で音読を厳しく指導していたら、なるほど、そこそこの成果が上がって、ぐんぐんと子供たちの音読が向上した。ところが、授業中、教室の子供が挙手して言う。「先生、今なんて言いました?」子供は教員の滑舌の曖昧さを指摘したので…
私立学校には、建学の精神というほどのものがある。半ば形骸化して、惰性で続いているだけのような学校も、創立者の理念だの、建学の精神だの、能書きだけは一流である。とすれば、私立学校は、学校ごとに大きな特色があって当然で、ない方がおかしいことに…
夕涼みである。知人来りて言うには。 近頃の校長は変わっている。校内で、教職員が「校長」と呼ぶと、怒り出す。「○○校長先生」と呼ばないと機嫌が悪い。教頭も以下同文で、同僚教員が「○○教頭」と呼ぶと、ぷいと横を向く。「○○教頭先生」と言ってやらないと…
校舎の外観だけを見ると、どの学校でも平穏無事に授業が行われていると、錯覚する。フランスの某小説に、幸福な人は一様に幸福だが、不幸な人々は、皆それぞれに不幸である、とかあったと記憶するが、その通り。ほとんどのすべての学校は、それぞれに不幸な…
あいつは憎めない奴だ、という。先輩上司から、何かしら目をかけらるタイプである。「引き」が生まれ、贔屓が生まれる。贔屓は人の常である。贔屓されるような何ものかを自身で持っていなければ、他人にそれを見つけなければならない。自他ともに贔屓の種を…
清水幾太郎だったか、次のように言っていたと記憶する。 顔色悪く陰気で、人生の意味だの生だの死だのと、何かしら青臭い問題らしいものを抱えて悶々としている風の学生たちが、就職が決まるや否や、一応に明るく晴れ晴れとして憑き物が取れたように元気にな…
教育に金が絡むと、ろくなことがない。けれども、わが子の教育に金の糸目をつけないのも、親心である。そこに付けこむ商売人の根性が憎いのである。しかし、人心を利用するのが商売の常道である。これも人の道である。憎んで何になるだろう。 さて、某大学は…
ひと頃に比べると学生はよく勉強するようになった、そうだ。不景気で、就職難だからだろうか。 就職のための準備は、学部2年の中期頃から始めなければならない。さもなくば、就職浪人の可能性が高くなる。 大学を出ても、特に有利とも思えないが、個人に特…
「人間は、働きに応じた給料を得るべきではないか」正面から問われると、誰もが伏し目がちになるだろう。給料分の仕事をしているのは、いったいどこにいるのだろう。 公務員は不思議な商売で、景気によって評価が左右される。特に教員はそうである。景気のい…
教員は、小学校では、原則として、一人の教員がほとんどの教科を教える。これを学級担任制という。中学高校大学は教員各々の専門と称して、特定の教科を教えることが通常である。教科担任制という。 学級担任制の悪弊については、いずれ話す。 教科担任制は…
某高校教員が曰く。 放課後、研究室に女子生徒がやってきて、将来高校教員になりたいが、国語教諭か家庭科教諭のどちらかで迷っている、と言う。さあ、どう答えたものか。 国語教員はやめておけ。やることなすこと分量が多すぎる。些末で面倒で無駄な作業が…
どんな仕事でも、苦しむぬくか、それなりの楽しみを見つけることができるかは、当人次第である。教職も然りであって、とても教員に向きそうもないように思えた者が、現場での学習指導や生徒指導の、成功例がある。逆に、学業成績もよく、教員からの評価も高…
日本は格差社会である、という。他人との差異を求めるのが人間の本性であるから、格差のない社会はあり得ない。何度も繰り返して恐縮だが、荷風先生の言がある。現代人は、他人よりも自分の方が優れているという事を人にも思わせ、自分でもそう信じたい。優…
桜咲く頃。大学に入ってはみたものの。 人は、生まれたときから、何かを見たり、知ったりすることに、喜びを感じる傾向がある(ようだ)。赤子は、周りのすべてを吸収しようとキョトキョトしている。知識の獲得が、本性としたら、学習は快楽と同義である。 …
これは女性の仕事、あれは男性の仕事というように、職業を区別すると、ジェンダー論者から叱られそうだが、女性の仕事の中で、教員職は、男性以上に満足感が大きいようである。独身を長く続けると、日毎に幸せ感が薄くなる。逆に、既婚者は年齢とともに、幸…
大学は、レジャーランドと化した。こう言われたのは、もう半世紀近く前のことである。今ではどうか。多くの学生や大学教員にとって、やはりレジャー施設であることには変わりはないのではないか。中学高校と不自然なまでに、勉強と称する「暗記と条件反射」…