ぱるるの教育批評

教育、受験、学校その他あれこれ

中学入試

万一の不本意な進学先でも、頑張るが吉である。

日本の中学や高校の多くは、国公立である。 公立の中学高校では、どこに入学するかで、子供の生活に大きく影響する。 影響するとは言っても、都内に散在する、名のみの「有名大学」の卒業生の、区々たる就職先のことではない。 およそ人間性そのもの、その後…

医学部は偉大なり 職業選択の不幸と受験ゲーム

某人曰く。 男の幸せは男にしか分からず、女の幸せは女にしか分からない。 男の幸せは職業にある。多くの不幸は、職業選択に原因がある。男は仕事で悩む、仕事に迷う。そこに、すべての不安不幸不吉不足不便不測不適不遇不満の原因がある。さて、男の職業で…

有名進学校の罠 できる子供を潰す公立学校。

皆さん大好きらしい東京大学が、灯台ほどの価値があるかどうかはともかく、東大または、京大でも筑波でもいいが、その類の大学に入るために、まずは進学に有利らしい中高一貫校に入りたいのだそうな。お疲れ様である。 頭が良すぎるタイプで、どこか変人で、…

入試が良くても欠席数で不合格。退学 留年は歩留まり。

なんとか希望校に入学できたのはいいが、学校が嫌になって退学したり、「問題行動」等で退学させられたりする子供がいる。子供が中途で来なくなると、本人よりも、学校が困る。評判を落とすことになって、翌年の募集に影響するからだ。 だから、学校側は、退…

私立中学も公立中学も同じなら 無料の国公立がいいよね

公立中学校の噂は、よくなかった。公立中学の生徒は、反抗的だ。素直でない。学力がつかない。高校入試で苦労する。教員は教科指導よりも、生活指導に追われている。悪い仲間に引きずられやすい。ただでさえ、難しい時期なのに、学校があれでは、親も子も不…

中学受験は金のかかる楽しい遊びか。親子の無謀な挑戦にも、教員はニッコリ。

毎年、1月2月は、中高一貫校を目指す子供にとって、連日、わくわくと興奮する時期である。 中学入試は、小学6年生の楽しい娯楽であり、金のかかるゲームである。家庭の事情で、受験ゲームができる子とできない子とがいる。仕方がない。 公立の中学生にと…

難関私立中学校は誰でも受かる。中学受験は、簡単なゲーム。これからは国公立の時代になる。

中学と高校とがワンセットで、いわゆる難関大学や国立大学医学部に多くの合格者を出す学校。これが小学生と、その親との、第一の目標である(らしい)私立中高一貫校である。名門なのだそうである(国公立高は、今のところ分が悪い。名門とやらの指標となっ…

成績優秀の小学生は、中学で苛められる。進学先は慎重に選べ、とか。

某Z氏が語ることには。 ーーーーーそれほど遠くない昔、学級の子供に、男子Aと女子Bとがいた。 中島敦調に言うなら、両名とも学業優秀にして人格高潔である。 ともかくも、よくできる子供である。 学級の子供の半数は、国立や私立に進む。Zは、A、Bが進学に…

私立難関中学の入試近づく。受験ゲーム。都立「名門」高校、見る影もなし。進学実績は教員の熱意の証明。

(前半は名門高校と教員のこと。後半に私立中学入試のこと) 都立高校には、名門と言われた高校があった。なぜ名門校と呼ばれるのか。進学先と、卒業生の業績らしきものとの、ためである。例えば、都立では、日比谷、両国、国立、戸山他。各県には、県立市立…

私立名門中学の受験近づく。私立中学高校の教員の授業は、素人の集まりなのか。

私立名門中学の受験が近づいた。でも、私立中学高校の教員の授業は、素人の集まりのような。 と言えば、じゃ玄人はどこにいるのかと問われそうだが、もちろん公立の中学校や公立高校に、いるに決まっている。数は少ないけれど。公立校の教員は、授業技術を持…

暗すぎる小中学生の顔。受験は、親子の高額な楽しみとなる。

某教員夫婦、曰く。 近頃の小中学生の顔がどうも変わってきている。たとえば、昭和の中ごろと終わりごろ、そして平成の最初と最後、学校で子供の顔を見ると、明らかに変化している。 一言で表すと、だんだんと希望のない顔になっている。暗い。幸せそうでな…

第一志望の私立中学校の入試に落たら、公立中学へ行くのが吉である。

以前の話になるのだが。 ーーーーー かつては、小学校から中学へあがるとき、公立中学校は不安だという声が多かった。 いじめの蔓延、校内の荒れ、中学教員の思想偏向、学力が十分につかない、等の理由である。 しかし、近年、そういう親は少なくなった。平…

受験シーズンに思い出す学校選択制。平等信仰と競争。コロナと人間価値の下落。

人皆、新型コロナウイルス騒動である。コロナごっこが終わらない。終わらせない。終わらせたくない。 そんな階層がどこかにいる。でなければ、これほど引き延ばしていることが、怪訝である。 それはともかく、コロナで騒ぐずっと以前は、下記のような議論も…

私立の中学高校への進学は、いかがなものか。教員のレベル、競争力の不足が。

私立中学高校への受験を考えている人や、特にその保護者には、苦い話をする。 「私立中学高校」(以下私立校と書く)への進学は、考え物である。もっとも、「国公立の中高」(以下公立校と書く)が大嫌いで、なにがなんでも私立校に行きたい、行かせたい、と…

「難問題」も笑って解ける。入試問題作成、ご苦労様である。読書量と質。

中高一貫学校の入試問題は中学の教員が、高校の入試問題は高校教員が、大学入試問題は大学教員が作成する(ことがほとんどである)。 次年度の入試問題作成担当に決まった教員は、校務分掌を外される、または著しく減らしてもらえる。問題作成に没頭させるた…

学校選択制は失敗か。「公立」の中高一貫校は、まだまだ増え続ける。

公立小中学校の学校選択ができるようになって久しい。この制度は、十分に定着したのだろうか。選択制は強制ではなく、地域によって異なるし、一度選択制を採用したものの、元に戻す例もある。学校格差が出るだの、教職員の負担増加だの、選択の理由があいま…

筑波大学附属小学校、国立大付小の「お受験」は、良いことづくめ。子供の背中に、重いランドセル。

筑波大学附属小学校は、東京大学が、字義通りの「名門」かどうかはともかく、国立付属小の東大といわれる「名門」なんだそうである。 地下鉄茗荷谷駅の近くにある学校で、年に数回の研究発表会を開く。全国から熱心な先生方が集まって、授業を「参観」し「協…

男の娘、ミス筑駒が目玉の文化祭。屋台遊びばかりの大学祭。

筑波大附属駒場中高校の文化祭を見た。筑駒は、東京在住の、進学熱にうなされた親にとって、キラキラな男子校である。小学生の低学年をつれた夫婦が多かった。在校生の親もちらほら。 意外にも、小学高学年が見当たらない。小学5年生や6年生にとっては、あま…

桜散る春。進学浪人する子が減ったなあ。

詳しい統計を見ていないけれども、近年は進学浪人する子供の割合が、少ないようだ。 浪人までして入るのは、またはそうしなければ、なかなか入れないのは、医学部や、皆さんごひいきの東大法くらいか。 わざわざ浪人までしていきたい学校があるわけではなし…

小学6年生の学級担任は、子供の人生を変える。「当たり」の教員を探して転校し続けても無駄である。

小学校の6年生の担任の影響は大きい。小学校に通う6年間のうち、6年生の時だけが特別ではない、と言えばわかりやすいだろうが、そうではない。1年生から5年生までどんなにひどい状況であっても、6年生の時の担任の力で、立ち直らせることできるからである。…