私立と国公立
日本の中学や高校の多くは、国公立である。 公立の中学高校では、どこに入学するかで、子供の生活に大きく影響する。 影響するとは言っても、都内に散在する、名のみの「有名大学」の卒業生の、区々たる就職先のことではない。 およそ人間性そのもの、その後…
公立学校は親方日の丸だから、教職員(教育公務員)の身分は安泰である。勤務校が、統廃合その他の理由で、消えてなくなっても、転勤すればいいだけのことである。 勤務校の閉鎖は、行政の判断だから、教員個人からすれば、一つの「思い出」にはなっても、無関…
公立中学校の噂は、よくなかった。公立中学の生徒は、反抗的だ。素直でない。学力がつかない。高校入試で苦労する。教員は教科指導よりも、生活指導に追われている。悪い仲間に引きずられやすい。ただでさえ、難しい時期なのに、学校があれでは、親も子も不…
当ブログを、時々覗いている人は、もうお気づきのことと推察するけれども、既出の文章を削除して、リライトの上、出すこともある。多く出すより、少ないほうがいいのである。 さて、本日は、以下の話題である。 進学を考える親子が、一度は悩む問題がある。…
中学と高校とがワンセットで、いわゆる難関大学や国立大学医学部に多くの合格者を出す学校。これが小学生と、その親との、第一の目標である(らしい)私立中高一貫校である。名門なのだそうである(国公立高は、今のところ分が悪い。名門とやらの指標となっ…
以下は、何年か前のお話である。もちろん、現今のコロナ騒動なんて思いもつかなかった頃である。 ーーーーー 全部とは言わないが、多くの公立中学校で、授業がうまくいってない。指導要領は、改定のたびに、低学力傾向になっている。中学校現場では、学力向…
私立高校は、地域にもよるが、普通は、通学に時間がかかる。 多少遠くても、その学校に行きたくて受験して、首尾よく入ったのだから、子供は無理をしてでも通うのである。お疲れ様。その点、公立高校は、区域ごとに学校を建てるのが建前だから、各地に満遍な…
公立の名門高校が、中学生とその保護者にとって、お得な進学先と言えようが、希望の公立高校に入ろうにも、受験させてもらえなければ、話が進まない。各中学校は、子供の普段の成績も加味して、本人の希望よりも、進路指導担当の意向で、ほとんどの進学先を…
私立中学高校への受験を考えている人や、特にその保護者には、苦い話をする。 「私立中学高校」(以下私立校と書く)への進学は、考え物である。もっとも、「国公立の中高」(以下公立校と書く)が大嫌いで、なにがなんでも私立校に行きたい、行かせたい、と…
一般に、私立学校の教員は、教育の技が「腐る」ことが多い。理由は簡単で、競争がないからである。私立学校の児童生徒学生は、競争の結果、ようやく入学できたから、まだ勉学への意欲が少しは残っている。月謝分の知識は得ようとするし、高校生ならば、然る…
高校の進路指導は、生徒の一生を左右する。 言い過ぎである。高校3年生ともなれば、自分の進路は、子供自身が、ある程度見えているはずだ、見えなければならない。進路担当の教員に、あれこれ言われても迷惑だ、と言いたいだろう。その通りである。 しかしな…
某教員が、嘆息して曰くことには。地方では断トツに入学困難な私立中高一貫校へ、多くの最優秀(小学校では)な子供を何人も入学させたが、その後が、意外にも伸びていない。旧帝大系及び有名私大医学部に、学業優秀な子供が進学する傾向が強いが、彼の予想…