問題行動と躾不足
某人、つくづく述べたことには。 ーーーーー女性教員だから、男性教員だからと、云々すると、性差別だとジェンダー論者から叱られそうである。しかしながら、夏は暑く、梅雨時には雨が降るというように、至極当然の話をしたい。もちろん、大体においての雑駁…
もう大方はお忘れだろうが、いじめられていた中学生が、自分をいじめた中学生を撲殺した上に、川の中に叩き込んだという事件があった。完全に絶命しているのにもかかわらず、石を何度も頭に振り下ろし、顔を下にして川に突っ込んだ。よほど相手が怖かったの…
学校によって、授業をするときの、しやすさに差がある。学校が違うのだから、当然といえば当然すぎる話だが、差はどこから来るのだろう。落ち着いた授業が成立する学校は、どこが違うのだろうか。 うまく答えが出せないのである。複合した理由があるから正解…
ある人来たりて、嘆息して曰く。 今時、在籍数1000人を越えるような公立小中学校は珍しいが、都会またはその近郊では一学年5クラス6クラスの小学校が存在する。たとえば、ここに某公立小学校Xがある。 一年生が6クラスとすると、その中にたったひとり、際だ…
教職は大変な仕事だと、中学校教員は言う。今の中学生は、指導が通らない、授業中も私語をする、口答えをする、立ち歩きをする。 親が悪い、社会が悪い、子供が悪い。しかし、当然のことを言って、どうなるのだろう。所詮、そんな子供相手の仕事が、教職であ…
校舎の外観だけを見ると、どの学校でも平穏無事に授業が行われていると、錯覚する。フランスの某小説に、幸福な人は一様に幸福だが、不幸な人々は、皆それぞれに不幸である、とかあったと記憶するが、その通り。ほとんどのすべての学校は、それぞれに不幸な…
子育てに、不安を持った経験のない親は、いないだろう。どんなに「良い子」でも、妙に変になる時期がある。 学校では、わが子はどうしているのだろう。 子供の成長は、教員によって大きく変わる。成長させてくれる教員は「大当たり」である。それほどでもな…
人間は環境の動物であるという。確かに、子供は環境の動物である。 雨が降れば、教室でじっとしているべきなのに、そうではない。ばたばたと廊下を走り回って遊んで、そのあげく、子供同士がぶつかって頭から血を出して、泣き叫ぶ。それを大人(教員)は、し…
教員も年配になると、それなりの貫禄がついてくる。 新卒で先生と呼ばれて、年上の親から刺すような目で授業参観されたのが、今は昔。保護者は自分より年下になった。長年の経験上、子供の扱いが上手になった、多少の知識も増えた、とあらぬ自信を持つように…
公営の温水プールで、こんなことを見た。日曜日の午後、プールの更衣室に、小学校高学年の男の子とその父親とが入ってきた。空いたロッカーは、少なかった。子供は、気が急いている。着替えるのが早い。父親は、壁ひとつ隔てた反対側のロッカーを見つけたら…
教員が、子供へ厳しい指導をする。それは、「体罰」とみなされる。教室内の学習規律を守らない児童生徒学生に対して、教員は平身低頭で、ご機嫌を取りつつ、お願いするしかない。授業中、子供が教員の背中を蹴ろうと殴ろうとナイフで刺そうと、なすがままに…
学校で教員が、「問題」の子どもを叱っても、無駄である。指導が入らない。何より、叱ることは悪いことだと、親は考えている。親の機嫌を損ねることを恐れて、びくびくしながら叱るのだから、教員には、迫力がない。子供は、教員を自分達のご機嫌を取る存在…
子供たちは、小学校に入学すると、さっそく担任から、ああしなさいこうしなさいと、命令される。それは、仕方のないことである。子供たちは、個性の塊と言うよりは、我がまま勝手な暴君の集まりである。担任は一人で、手強い彼らを相手にしなければならない…