ぱるるの教育批評

教育、受験、学校その他あれこれ

問題の子ども。学年をぶっ壊してご満悦。退学させて施設にいれるか。

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ある人来たりて、嘆息して曰く。


今時、在籍数1000人を越えるような公立小中学校は珍しいが、都会またはその近郊では一学年5クラス6クラスの小学校が存在する。
たとえば、ここに某公立小学校Xがある。

一年生が6クラスとすると、その中にたったひとり、際だって「問題」な子供がいると、なんと全クラスがおかしくなる。学級内に収まっているときは、当該学級だけの崩壊で済むけれども、運動会、遠足、課外学習など学年全体で行動するときには、学年の児童全員に、一挙に伝播する。

ひとりのために、全教員が振り回されるのみならず、その姿を目にした他の子供の頭に、当該児童のわがまま狼藉ぶりや教員たちの右往左往が焼き付いてしまう。その結果、学年の全児童が落ち着きなく指示が通らず、安定せず、だらだらそわそわいらいら、何ごとにも、いい加減でお粗末になる。

以上を大袈裟だと思うなら、あなたが現場を知らないからで、教員なら、あるある、と頷くだろう。

さて、問題はこれからで、当該児童を排除する方法が今の日本の公立小学校には、ないのである。

もちろん教員は必死である。入学から数ヶ月、なんとか、この子供を落ち着かせよう、少しは周りの迷惑にならないように、指示が通るように、数分でも勝手な行動をとらないようにと、指導してきたはずである。
それがどうだろう。全然変わらないどころか、ますます傍若無人な行動をとる。児童相談所他、いろいろ調べても、大きな問題もなく、言葉の理解や発言も、年齢発達段階相応である。これでは、学級から追い出せない。居座る。
愛情をかけても、逆に少しばかり厳しくしても、一切効果がない。

さて、当該児童のようなケースは、いろいろと議論があるだろうが、それはそれ。つまりは全体を引っかき回す児童を、それなりの施設に入れればいいだけの話である。子供は可塑性が大きいから、なおるものなら、なおるだろう。なおらないなら、それまでである。現学級復帰は無理である。

と、このようにすればいいのだが、しない、できない。居座る。

学年全体の子供、親、教員たちも、問題の子供に、大迷惑である。他の子供たちの学習権を奪っているにもかかわらず、居座る。


おもてなし文化というか、何というか、日本の公立学校は優しい。優しすぎる。
たったひとりの問題児でも、全体の犠牲を考えることなく、暖かく見守るのである。
不思議な風土である。

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というような話であるが、さて、どうしたらいいものか。
担任教員の指導が手ぬるいまたは、力不足だ、と言うのは簡単だが、実際はそんなものではないだろう。子供も色々である。子供を根本から変えることなど、誰にもできない。

第一には、当該児童の親を巻き込んで指導することになるが、しかし、その子なりの親であることが多い。言っても無駄、逆にぶちぎれる可能性がある。たとえ双方の理解ができたとしても、肝心の子供は簡単に変わりはしない。

 

法改正しかないのではないか。義務教育期間の公立学校に、いくつかの条件に該当したならば、強制退学させる権限を持たせるしかない。

通常の能力の教員の指導で、指示が全然通らず、本人の我が儘勝手な行動が続き、他の子供に身体的危険を及ぼす可能性が大きく、変化改善が長期にわたって見られない、このような子供については、退学させるべきではないか。こういった傾向を持つ子供のための専門の施設に、強制収容させて、そこで教育するのである。

無駄にやることが増えてばかりの小学校の教員を、これ以上、苦しめても何にもならないだろう。
ここは行政の出番である。法制度を改正をするのが順当だろう。