某県知事が買春をしたとかで、それが理由か知らぬが、辞任をするという。変なことである。それなら、政治家と称する者のほとんどは、すぐにでも、職を辞さなくてはならない。
英雄色を好むというが、英雄ではなく、凡人でも愚人でも、色を好むだろう。それが人間であり、生物である。
そもそも買売春は犯罪というより、世人の知恵であり、一種の秩序である。それが理解できなくて、何を理解できるだろう。いや、分かってはいるが、分からぬふりをしているのか。
売春にすぎないのに、援助交際だそうである。笑わせる。
金を受け取っていたのなら、せめて秘密は守れ。当該女子大生と称する輩こそ、非難されるべきではないか。
知人から聞いたところによると、某有名私立男子校は、どういうわけか、生徒をやたら裸にしたがる。朝礼鍛錬だとかで、生徒を裸にして、体操をさせる。教員はというと、神妙に見ているだけで、一緒に鍛錬なんてしない。するのはムキムキの体育教員だけだったという。
某女子高校の先生たちは、地味な服である。生徒の制服も、地味というより無粋である。生徒は美人が多い。美少女の集団である。制服までもが、可愛いデザインなら、大方の男性は悶絶する。それで、わざと不細工にしたというが、本音はどうか。
職員室では、年配または妙齢の女性教員たちが、男子新入生の話題で持ちきりである。2組のA君は可愛い。私は3組のB君よ、スタイルがいいし、魅力的。そういえば、今年の1組はイケメンばかりで云々。
教育活動がエロスの親戚であることがわかる。
エロスといえば、医者もそうであること、理由は言わずともわかるだろう。
なるほど、医者と、高校や大学の教員には、いつまでたっても若々しい人が多い。当然である。若い者たちから、精力を吸い取るのである。まことに結構なことである。
話は飛躍するが、ソクラテスが、生涯、頑健かつ元気闊達だったことも、十分首肯できる話だろう。
人は、複雑なようで、そうでもない。しかし、単純なことでも、極めて、複雑に見せたがる。
古人は、性は恐ろしいもの故に近寄るなと言った。近寄らなくても、向こうからやってくるのである。だから、ことさらに論じることでもない。
英雄色を好む、あなたのように、と言っておけば足りるのである。