ぱるるの教育批評

教育、受験、学校その他あれこれ

子供が読みとると言ったって、それってどういうこと。ぱるるの授業批評2

f:id:paruru236:20170216205733j:plain



授業批評 2 

 

国語 説明文

 

音読 班ごと(3~ 4人)の音読

一人で読むときと複数で読むときの差がありすぎだ。全体で読む練習が要る。

指導者が読んでるとき私語している子供が数人いたが、自然とすぐに静かになつた、とてもいい。

腹から声を出す。ゆつくり目に。

 

注意すべき点があるとき、その場でなおさせる方法もある。

つまり 即座にもう一度やらせるという方法(3班は乱れたが、そのまま4班の番になつてしまった)。

5班も少し乱れている、6班もまだこなれてない。

指導者「音読は一番大きな口を開けて」 この場面では、効果があった。

 

音読練習にもつと時間をかけてもいい。学年レベルとして、まだまだ高度になるポテンシャルが、この学級にはある。

教科書の置き方。 必ず右または左というわけでもないが、しかし机の上に立てることは一般的ではない。下に落ちることが多い。子供も気にしていらいらする。

 

「ワークシート配布 ○ページから教科書を見て始めます」

子供がワークシートをしているとき、ゆつくり待つていてもいい。

つまり前から、子供の姿をじわつと見るという余裕もいいものだ。 机間巡視を否定はしない。ただ全体としての知的な落ち着きという点からは、前から見ることも有効だ。

 

書き抜く そのまま書くこと 句読点も含める。

やりおえた子供については前に来させてその場でチェックすること。

 

子供が、無断で途中で出たけれど、すぐに帰つてきた。手洗いなら指導者に言つてから出るべきだ。あるいは事情によリルールがあるのかもしれないが。

基本的にワークシートは復習的にするにしてもそうでないにしろ、レベルとしては「できなければならない」。

ということは、シートで躓くようなことがあっては、シートをする場面と学習とのタイミングがあってない。

 

湿度が高く、子供も、なんだかだるそうである。こういうときは、ときどき手を動かさせる。たとえば、鉛筆で実際に書く場所(書き抜く場所)に線を引かせる。

記入した子供から、前に持ってこさせる。

後で一斉に、提出させたけれども、できた子供から前に持ってこさせて、見て、すぐに返す方法もある(ポイントのみを見る)速度の関係・・。

 

授業中に余技の開始 この方法の有効性は? やや安直なような気もする。導入としてはいいと思う。しかし、子供が実際に読んでしかも学級中が集中するような方法が望ましい。たとえば間違ったらすぐに次の人が読むという方法もある。もつと能動的に。実際に音読させねばならない。子供が子供の音読を聞いて反応させることをシステムとして考えるべきだ。

 

あるものを読み取るとは、子供がその文章に対して、どういう状況になったときが、読み取つたといえるのか。指導者に明確なイメージだ必要だ。

 

 

 

ぱるるの教育批評は、授業批評でもある。厳しい指摘が、結果として子供のためになる。ぱるるの授業批評1

f:id:paruru236:20170216205733j:plain

教育批評は、授業批評でもある。

多くの授業を見てきた。

授業後の検討会等で、色々と気付きを述べた。

いつどこで、何を言ったのか、ほとんど覚えていない。

メモの類も散逸した。たまたま残っていた数枚の雑記をもとに、記憶をたどりながら、書いていこう。

不確かなところもあるだろう。

 

なお、同類の内容を「授業批評」として、何回かに分けて出す。各々の稿が、まとまりをもたないことが多い。短文の羅列で理解しにくいかもしれない。

しかし、授業をする立場(教員)にも、受ける立場(児童生徒学生など。ここでは、すべて『子供』と記す)にも、何かしらのヒントになるとは思う。

 

授業研究では、実際に授業する教員を、指導者と呼ぶ。

授業するのも、検討・研究する方も教員ばかりだから、紛らわしいのである。学部や院での発表は学生、院生でいいが、あれは本人の発表会である。

児童生徒を相手にして、公開の研究授業をすることは、授業全体が研究対象となる。

指導者と子供との、知的練磨がポイントである。教員が教員たる所以は、教養を含む職業技術に優れているからである。厳しい指摘が、教員の成長になる。

 

 

では、始めよう。

 

 

発問が難しすぎる。

指導者の発言に対して、繰り返し、説明を求める子供がいた。高学年の場合は、指導者の説明は、できれば一度で済ませたい。板書する方法もある。

 

音読。本の持ち方に方向性が必要。個々にばらばらにさせないほうがいい。

輪読で、一文ごとに(「。」で)止めて、次に変わるのは、当該学年には、幼すぎる。子供の意識を上げるためなら、ひとつの方法ではあるだろうが、いずれ変えるべき。

指導者の範読があったほうがいい。一斉読みの訓練も、必要だ。

 

内容を、6場面を分けさせることは、いきなりは無理である。

「6つの場面 を、まとまりごとに 区切る」、この指示言で理解できるのか? まず最初の2~3くらいまでは、一緒にする。やり方を実際に見せることで、理解しにくい子供に効果がある。

段落の定義をはっきりさせていない。確認が必要。

 

子供がばらばらと発言することを、どうコントロールするのか。子供の説明を指導者が簡潔に繰り返したことは、良。逆説の接続詞での文章の切り方の指導が必要。

 

「今のみんなの話を聞いて、どう思つた」これも良い。一度、投げ返すと、そこに余裕が生まれる。 そこで変わるのではなくて、次に変わるというメッセージ。「どう」という発問は、問題を含んでいるが、今日は触れないでおく。

「3」のパラグラフを理解させることが大切。段落の区切り方、子供が分けたら、その理由を聞くこともよい。五と六とは場面がまったく変わっている・・特に時間の変化。

 

子供の「うけねらい」の発言を、どの程度許し、抑えるかは微妙な問題だ。頭から否定はできないし、かといって、放任ではいけない。難しいことだが、指導者の発言が始まると、すぐに黙って聞くという習慣を身につけさせたい(他の子供の発言時も)。

 

簡単な見出し・・・見出しの定義を、子供は理解しているのか。見出しのつけ方についても、例示することが必要だ。

作業の指示言の明確化。段落の確認。やや子供がばらばらに発言しすぎ。

 

授業終わりの時間には、すぐに終わること。休憩との分かれ目の明確化。メリハリをつける。