ぱるるの教育批評

教育、受験、学校その他あれこれ

授業で嘘八百、アクティブ・ラーニング。コロナ以後?

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アクティブ・ラーニングが、大げさに喧伝されたが、コロナごっこの影響で、あっという間に消え去った。とはいえ、関連グッズとしての書籍や言説を、すでに売った後だったので、関係者は、収益にご満悦で、あとは知らんぷりである。いつもの教育ブーム商売をしただけであろう。ご苦労である。今回もまた、肝心の子供たちが、多くの迷惑を被ったわけだが、これも定めと、割り切ることができるだろうか。

かつて以下の文章を書いた。

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アクティブ・ラーニングなるものが流行っていて、大学から小学校まで大騒ぎである。
「経験から学ぶ」なんて、美辞麗句を連ねても、なーに、不勉強な生徒や学生に、なんとか勉強していただこうという魂胆である。

勉強しない奴は放っておけばいい、後の人生で後悔するがいい、と言うと身も蓋もなくなるので、いつもながらの、とって付けた美辞麗句である。

もっとも、これは、本気で子供の将来のために行っているのではない。新しそうな言葉を流行らせて、出版業者や、たださえ暇を持て余している大学教員達が、稼ぎ時とばかりに、騒ぎを大きくしているのである。
自分で自分を励ましたり、褒め上げたり、危機感のような空気を盛り上げたりして、マスコミ屋・大学教員らの類の狂奔するのは、毎度のことである。新聞社やNHKの得意とするところ。紙面や放送中に、図々しくも、平気で自分たちを売り出す。

さて、この「アクティブ・ラーニング」であるが、せいぜい、もって5年か、6年だろう。予算さえ分捕ってしまえば、役所その他の手柄であって、どうせ、すぐに消えてなくなる。
学生に見え透いたアンケートを書かせて、報告書をでっち上げるだろうことも、予想がつく。
大学のア・ラ関係者は、教室にソファを持ち込んだり、移動机に乗っかったパソコン台数が自慢で、嬉しくてたまらない。遊園地やアキバドンキのゲーム遊戯室ではあるまいに、みんなで輪になってピコピコやって、楽しげである。学生に、口から出まかせの、しかも空気を読んだツイッターもどきの発言をさせて、大満足である。

 

勉強は、義務教育の期間を過ぎたら、子供自身がやりたくてするのが本筋で、サービス過剰になったのは、学校が多すぎるのである。または、学校に行かせたがる親が多すぎるのである。
学校に行ったところで、その人間が、何者かになるわけではない。
当人は当人である。お宅の子供である。親を見れば、自分を振り返れば、おおよそ見当がついても、よさそうなものである。
あれもこれも、自家製リサイクルの類で、教員らを食わせるために、社会全体で煽っているのである。

アクティブ・ラーニングの流行語の有効期限は、過去の教育政策ごっこ同様、短いだろう。
それまで、せいぜい利用して、金をふんだくるがいい。


ついでに言えば、以前流行ったポスター・セッションも、あっという間に消えてなくなった。あれは発表に似て発表ではない。もとは、業績表を埋めるための方便で、1メートル四方の紙に、ごちゃごちゃデータを記して、何かあるらしく見せて、廊下に陳列して、それで、何々学会何年度研究発表と称して、ごまかしたのである。多人数が学会発表したことにできるから、院生には美味しい宣伝方法である。それを小中高の教育現場に、好き者が持ち込んだ。

待てよ、もともとが幼稚園や小学校で行われていたことではなかったのか?

まあいい。

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さあ、コロナウイルス騒ぎと、アクティブ・ラーニングごっこ。まだまだ利を得るためには、どうする気だろう。見ものである。