ぱるるの教育批評

教育、受験、学校その他あれこれ

世界警察がないのに、核廃絶、恒久平和は可能か。相対善としての大国アメリカ。奴隷を楽しむも一興なり。

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居酒屋にて、ある人曰く。

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どうも困ったものである。

核なき世界だそうである。恒久平和だそうである。反核のうねり、平和国家、核拡散反対だそうである。
綺麗事は、何とでもいえる。

 

治安維持に警察が必要なように、火事に消防が必要なように、ある程度の規模の国家には、核武装が必要なこと、赤子にもわかる。

ドイツはもともとプライドの高い国で、すぐに戦争をしたがるようにみえる。人種偏見の塊で、ユダヤ人を根絶やしにしようとした。日本人を含む黄色人種を軽蔑し、利用しようとした。
彼らにすれば当然のことなのだろう。ヨーロッパ諸国は、地続きで、国の周りは、敵だらけである。殺し殺されるの繰り返しが歴史そのものである。利用できるものは利用し、邪魔者は消すのである。

国家間が弱肉強食の敵同士であることは、ドイツに限らない。アメリカロシア中国イギリスフランスインドその他諸所も、戦争の歴史である。平和とは、戦争と次の戦争との間の、短い期間をいうに過ぎない。

アメリカは、他国を侵略し、征服し、ネイティブを皆殺しにして、しかもアフリカから人間を拉致して奴隷として利用して、作り上げた国である。それ故に、無論、大国である。

先の戦争で負けて以来、日本もまた、アメリカの奴隷である。
奴隷を支配するには、コツがある。イギリスが上手である。イギリスのかつては家来だったアメリカも、その伝である。
奴隷を支配するには、奴隷にやらせる。同じ国民から指導者を出させる。奴隷の王である。これを民主主義といい、選挙制度という。奴隷が奴隷を支配するわけだが、ご主人様は遠くから、奴隷の王に、細かく指示をする。

 

国家に警察や消防が必要なように、地球を一つの大国と考えるなら、支配者と被支配者に分かれるのは当然で、警察消防が必要なことも当然であるが、残念なことに、世界警察は存在しない。
地球では、信頼できる唯一の治安維持権力や、煙と見るやすぐにかけつける消防はいないのである。

もちろん、ある種の人々にとっては、世界警察は、アメリカである。ロシアであり、中国だと信じている人もいるだろう。日本人にとっては、もちろん現在の支配者であるアメリカ様である。
アメリカを信頼し、服従し、お金を払って、ご機嫌をとっていれば、アメリカが守ってくれるだろうという案直な考えである。

事実はそうでないかもしれないと、日本国民の多くが暗澹とすること、ご想像のとおりである。

しかし国の為政者とは、因果な商売で、国のことより自分のことを第一に考える。国家が大切で、日本が大切だ、と歌うのは勝手だが、行動に移すと、それは奴隷の身分を逸脱することになる。すぐに支配者様から、お叱りだけならいいが、身ぐるみ剥がされて、瞬殺されてしまう。故田中角栄中川一郎昭一親子を見るといい。
それを日本の国会議員、国家公務員各種の役所の諸君はご存知である。マスコミ諸君はもちろんで、アレは素性がそもそも、GHQ育ちである。

そう思うと、日本人は、現在の奴隷状態を、これからも脱することはできない。

私は、それでいいと思っている。


ドイツはそう思っていないようだ。イタリアも、フィリピンも、南北朝鮮も、そうは思っていないようである。奴隷状態を潔しとしない風である。中国はもちろん自分たちが最高、中華思想である。

はて怪訝である。どうして、日本人のみが、未だに奴隷状態を楽しみ、安心し、他国を疑うことなく、安逸を貪っているのだろうか。

とは言い状、こうして安居酒屋で、どんなことでも、なるようになるだろうさと、気楽に笑って話しているではないか。
奴隷状態こそが、「平和」な日本人の体質に、合っているのではないか。

 左様な。合っているのである。

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という言である。

私は、反論はしない。

かつて宮澤喜一氏は、日本人は大勢に流される、危ない安心できない、そういう意味で現憲法の縛りは是とする、と語った。それ以来、私は宮澤氏のファンである。

私は、批判があるにせよ、アメリカが世界の大国であり続けることが、価値相対主義として、人類の幸福に通じると思うものである。

 

教育談議に政治話は禁物であるが、しかし、公教育は、存在そのものが政治なのである。避けては通れないだろう。

 

もうすぐ敗戦の日である。

 

 

 

The Tragedy of Great Power Politics

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