ぱるるの教育批評

教育、受験、学校その他あれこれ

ネット乞食と出版乞食。半世紀前の良書を耽読せよ。生きている者や金をせびる奴等の言説は、無視でよし。

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ここ2回ほど、ネットを利用して金を巻き上げようとする、乞食どもについて書いた。今回で一応、完結とする。

題して、「ネット乞食と出版乞食。半世紀前の良書を耽読せよ。生きている者や金をせびる奴等の言説は、無視でよし」。

これを読んでわかる人には瞬間にわかるだろう。わからない人には、無縁である。それでいい。

 

ネットも出版業も、そのほとんどが出鱈目で、目的は金銭欲にあることは、人が時間がたてば空腹になることと同じである。
「本当は怖くないコロナウイルス」「コロナウイルスたった一つの真実」「コロナ時代を乗り切る知恵」とかの類の、ゴミ本が書店に所狭しと並べてある。こんなものを、買って読む人がいるのかしらん。

真実はここに書いてある、私だけが知っていて、お前も知りたけりゃ、金を出せ、と他人様に懇願する類の、世にも不思議な商売である。こんな詐欺が、堂々と商売として成立していることが、それこそ不思議でたまらない。

事実、真実、正しい報道、そんなものは金を出すべき対象ではない。日が没し、また陽が出ること、事実であって、それを指摘する言説は真実である。これを知ることに金が必要だろうか。

すべてのネット情報、書籍の類は、金目当ての詐欺である。無料であることが、事実の入り口である。金銭と引き換えに、事実を教えてやるなんて、子供騙しもいい加減にしろ。

ネット乞食と出版乞食とは、互いに連動する。真っ当に汗を出して稼げばよいものを、頓智と詐欺とで、他人を騙し、ついには自分までも騙して、我が口から出た嘘まで、自身で本当だと思い込む。卑しい料簡である。


ラッセルの『西洋哲学史』は面白い本で、著者自ら楽しんで書いている様子が感じられる。無学な私には、読んで益になること大である。論理学を職とする個人が、哲学を正直に考え抜いて書いた味がある。これこそが、読書の楽しみである。
日本語訳が出てから半世紀以上過ぎても、今でも一読の価値があり、現に、世界中の読者家の支持を得ている。
自費で買って読むのなら、このレベルが最低限で、よりもよって、今日の詐欺師どもの殴り書きを、金と時間とを費やして目を汚す価値があるかどうか。言わずとも了解せよ。

現今の情報ごときが、売り買いの対象になるらしいことに、私は驚き、遺憾に思っている。


ネットは、そもそも無料ではない。現に当家でも、某所に光回線料を毎月支払っている。それで必要十分なはずである。それ以上、ネットを眺めることで金を出すなんて、1円たりとも、お断りである。
時間と目の疲労と体力とを使って、こうしてネットを見てやっているのだ。無駄なゴミを見せるんじゃない。金をせびるんじゃあない。

結局は、本物と偽物とを見分ける当人の能力が、問われるのだろうか。おそらくそうだろう。
なおなお恐ろしき。