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ぱるるの教育批評

教育、受験、学校その他あれこれ (サブ倉庫)

学業優秀の小学生。公立中学校のいじめ。進学先を、慎重に選びなさい。

paru 2

もう以前の話になる。

某市某小学校に、Qという男性教員がいて、高学年を多く担当した。毎年のように、Qの学級の子供の半数近くが、国大付属中や有名私立中に合格する。

なぜかというに、子供を鍛えること尋常ではない。規定の教材を効率的に仕上げると、中学の内容まで、普段の授業にうまく取り入れる。古典までも暗唱させる。授業が面白く、話題に際限がない。子供とよく遊ぶ。

あまり褒めるのもなんだが、学級の子供全員に、並ではない知力をつけた。

そのQから、聞いた話である。

某年のこと、学級の子供に、男子Xと女子Yとがいた。

両名とも学業優秀にして人格高潔である。なんて書くと、中島敦調みたくなるが、ともかく、よくできる子供である。

学級の子供の半数は、国立や私立に行く気である。Qは、X、Yが迷っているようなので、保護者と面談した。

さて、Xの保護者いわくには「世間に出れば、色々な人がいる。中学のときから、いろんな子と交わることも、大切である」。

Yの保護者は「本人の友達が公立に行くらしいので、公立でいいと思う」

と、両保護者とも、公立中に行かせる考えのようだ。

実は、学区の公立中は、市内でも、生徒が粗暴で問題が多く、荒れた中学校だった。

Qは、子供の学力はつけるが、親の意見に逆らってまで、国立私立の進学を進めはしない。そんなこと大きなお世話である。

しかし、子供に抜群の学力はつけた。どの中学に入っても、学年で上位になるように、6年の総仕上げも終わった頃からは、進学の内容を取り混ぜた授業もした。

Qは、XYの学力を考えると、惜しい気持がしたが、それ以上に、子供の優しい性格が例の公立中で、うまくやっていけるかどうかが、心配だったのである。

両名とも、公立中に入った。それから数十年が過ぎた。

くだくだしく書かない。が、ともかく、中学3年間については、次のようになった。

Xは陸上部に入る。勉強は、当然よくできる。他の子供ともうまく付き合った。

Yは、たちまちいじめにあう。生意気だ、話が合わない、とかで、学級のボスから疎外される。半年で不登校とまではいかないが、休みがちになる。中学2年3年と、どんどん成績が下がっていった。

さて、私が言いたいのは次のことである。

どんな学校に行っても、結局は、子供次第である。

しかし、子供本人にとって、生活しやすい学校というものがある。いわゆる同調圧力の強い日本の学級では、突出して出来が良かったりすると、何かと嫉妬や憎しみの対象になる。「みんな同じ」が、大好きな国民性である。子供社会でも変わりはしない。

十代の子供のだれでもが、どんな環境の中でも、上手に泳ぐことができるとは限らない。

しかし、平成29年2月現在、私の知る限り、公立中学でのいじめは少なくなっている。とはいえ、それも地域と学校とによるので、親は、そのあたりを調べ、よく見極めて、進学させるといいだろう。

老婆心ながら、言うのである。